なぜ「思い通りにならない」のか?よくある中級者の悩み
ChatGPTやDALL·Eなどの生成AIで画像生成に慣れてくると、「なんとなくイメージと違う」「もう少しクオリティを上げたい」と感じることが増えてきます。
とくに中級者は、以下のような課題を抱えやすくなります。
- 構図や背景が指定通りにならない、または高精度に描写されない
- 同じようなプロンプトでも出力がバラつく
- 日本語プロンプトでは伝わりきらない場面がある
こうした悩みを解決するには、プロンプトの工夫と安定したスタイル指定が重要です。
この記事では、ChatGPTやDALL·Eといった生成AIを使って、今よりも高精度・高安定な画像を作るためのコツをわかりやすく解説していきます。
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中級者が押さえておきたいプロンプト改善の基本テクニック
英語プロンプトを使うメリットとは?
ChatGPT(特に画像生成AIのDALL·E)では、日本語にも十分対応していますが、より詳細で安定した画像を生成したい場合は、英語プロンプトを使うと表現の幅が広がります。
理由は以下のとおりです。
- 英語の方がAIが理解しやすく、誤解が少ない
- スタイル・ライティング・構図などの専門用語が豊富
- 学習データも英語ベースが中心のため、再現率が高い

日本語プロンプトから英語プロンプトへの変換活用法
とはいえ、いきなり英語でプロンプトを書くのはハードルが高いですよね。
そこでおすすめなのが、ChatGPT自身に日本語プロンプトを英語に変換してもらう方法です。
📌 実例:
あなたの入力(日本語)
明るいカフェのテーブルでノートパソコンを操作している女性の画像を作りたいです。アニメ風で、やさしい雰囲気にしてください。
ChatGPTの出力(英語プロンプト)
A young woman working on a laptop at a wooden table in a bright cafe, anime-style, soft lighting, pastel colors, top-down view.
このように、「どんな画像を作りたいか」を日本語で伝えるだけで、自然で適切な英語プロンプトを作ってくれます。
順序がカギ!伝わるプロンプトの構成
以下の順で要素を入れると、画像生成が安定しやすくなります。
- 被写体(人物・物体)
- 動作(何をしているか)
- 背景・場所(どこで)
- 時間帯・光(朝・夕方、ライティング)
- スタイル(アニメ風・リアル調など)
使える英語プロンプト表現集
要素 | 表現例 |
---|---|
光 | soft lighting / natural light / cinematic light |
視点 | top view / close-up / side view |
スタイル | anime-style / watercolor / realistic / AI illustration |
精度指定 | high detail / ultra-realistic / 4k |
安定した画像生成をするための指示テクニック
スタイルの統一でブレを減らす
- anime-style(アニメ調)
- Ghibli-like(ジブリ風)
- realistic digital painting(写実的なデジタル画)
視点・構図を明確にする
- top-down view:真上から
- portrait orientation:縦構図
- angled shot:斜め構図
「〜風」の表現で自然にスタイルを指定
- Pixar-like character
- Ghibli-inspired background
- Instagram-style flat lay photo
プロンプトに入れるべき情報チェックリスト【中級者向け】
項目 | 内容例 |
---|---|
被写体 | a young woman / a cat / a robot |
動作 | typing / walking / smiling |
表情 | smiling gently / thoughtful / surprised |
背景 | in a cafe / on the beach / in an office |
時間帯 | at sunset / in the morning / at night |
光 | soft lighting / backlight / dramatic light |
視点 | top view / close-up / side view |
スタイル | anime-style / watercolor / realistic / AI illustration |
色合い | pastel colors / vivid tones / monochrome |
その他 | high detail / 4k / cinematic composition |
実例比較:プロンプトの改善でここまで変わる!
Before(日本語のまま)
カフェでパソコンを使っている女性の画像を作ってください。
今回はこのような写真風画像を生成されました。

After(改善版英語プロンプト)
A young woman working on a laptop at a wooden table in a bright cafe, soft natural lighting, anime-style, top-down view.
(明るいカフェの木製のテーブルでノートパソコンで作業している若い女性、柔らかな自然光、アニメ風、上から見た図。)
プロンプトの指示に近いアニメ風画像が生成されました。

→ 表情・光・構図・スタイルすべてが高精度かつ安定して出力されやすくなります。
さらに高精度な画像生成を目指すための応用テクニック
- カメラ設定:shot with DSLR, 85mm lens
- 演出効果:bokeh, motion blur, soft focus
- ストーリー性:a character gazing at the sky with hope
プロンプトに感情やストーリー性を加えることで、AIイラストに表情や深みが生まれます。
また、生成された画像の一部を後から編集することも可能です。
精度と安定感を高めるための注意点
- 同じプロンプトを使っても、生成AI(特にDALL·E 3)はランダム性があるため、毎回同じ画像を再現することはできません。
- 画像は複数生成して比較することで、高精度かつ構図の安定した1枚を選ぶのが正解です。
- 商用利用はOpenAIの利用規約に基づき可能とされていますが、内容や利用方法によっては制限があるため、必ず事前に確認してください
(参考:OpenAI 利用規約)
補足:画像のサイズ・アスペクト比の指定について
DALL·Eでは、プロンプト内で「横長の画像」「縦構図」などと記述することで、希望するアスペクト比をある程度伝えることができます。
ただし、完全なサイズ指定はできない点に注意してください。
まとめ|プロンプトを磨けば画像のクオリティは確実に上がる!
- 英語プロンプトへの変換と構成の工夫が、中級者の次の一歩
- 安定した構図・表情・光・スタイルを作るには、細かな指示がカギ
- 生成AIの特性を活かし、自分の「黄金プロンプト」を見つけていきましょう!
