はじめに|Google AI Studioは誰でも使えるGemini実験ツール
Google AI Studioは、Googleが提供する最新のAIモデル「Gemini」を無料で使える実験プラットフォームです。インストール不要で、ブラウザからすぐに使える手軽さが魅力。AIの知識がない初心者でも直感的に操作でき、文章生成や画像理解、コード出力まで幅広い用途に対応しています。
この記事では、Google AI Studioの全体像や使い方、無料でどこまで使えるかを解説します。
※本記事は2025年6月22日時点の情報に基づいています。

Geminiとは?Googleが開発した次世代AIモデル
GeminiはGoogle DeepMindが開発したマルチモーダルAIで、テキストだけでなく画像や音声、動画なども理解・生成できるのが大きな特徴です。
現在、Google AI Studioでは以下のモデルを無料で使用できます(※2025年6月22日時点):
- Gemini 2.5 Pro:テキストの処理や応答精度に優れた高性能モデル
- Gemini 2.5 Flash:応答速度が速く、軽量処理に最適なモデル
どちらのモデルもChatモードで無料使用が可能です(Googleアカウントでログインするだけ)。
Google AI Studioでできること|4つの主要モードを解説
Google AI Studioでは、左側メニューから次の4つのモードを選択して利用できます:
1. Chat
- Geminiに対してテキストでプロンプトを入力して対話できる基本機能
- 文章生成、要約、翻訳、コード生成などに対応

こちらの「Chat」についてこちらもぜひご覧ください。
2. Stream
- 音声による対話、Webカメラ、画面共有を含むリアルタイム対話体験
- 感情表現やThinking表示なども可能

「Stream」についてこちらでまとめました。ぜひご覧ください。
3. Generate Media
- 画像、動画、音声、音楽の生成が可能(Veo、Imagen、Lyria、Speechなど)
- 生成には一部Waitlistへの申請が必要な機能も含む

「Generate Media」についてこちらで解説しています。ぜひご覧ください。
4. Build
- プロンプトをAPIコードとして出力する「Get code」機能
- PythonやJavaScript、Swift、Kotlinなどのコードに変換してアプリに組み込める
Google AI Studioの始め方【3ステップ】
ステップ1:アクセスとログイン
以下のURLにアクセスし、Googleアカウントでログインします:
注意:Google AI Studioは現在、英語UIのみで提供されています。
ブラウザの「日本語に翻訳」機能を使うと、一部回答が不完全で止まる可能性があります。基本的には「英語表示のまま使用する」ことをおすすめします。
ステップ2:モード選択とプロンプト入力
目的に応じてChat・Stream・Generate Media・Buildを選び、プロンプトを入力します。
ステップ3:AIの応答を確認
「Run」ボタンを押すだけで右側にAIの応答が表示されます。Streamモードでは音声による応答も体験できます。
無料でどこまで使える?制限と注意点
レートリミット(RPM)
無料利用にはレート制限があり、一般的には1日あたり1,500リクエスト(RPD)が設定されています。また、一部の機能やモデルでは60リクエスト/分(RPM)のようなより厳密な制限が適用される場合があります。
商用利用には不向き
- Google AI Studioはプロトタイピング(試作)用途に設計されています
- 商用サービスへの組み込みには、Google CloudのVertex AIなどの有料サービスの利用が推奨されます
将来的な有料化の可能性
- 現時点では無料で使用可能ですが、今後一部機能に制限や課金が導入される可能性があります
Google AI Studioはこんな人におすすめ
- AIをこれから始めたい初心者
- ChatGPT以外のAIツールを試したい方
- ノーコードでAIプロンプトを活用したいクリエイターや学生
- AIサービス開発のアイデアを形にしたい開発者や研究者
まとめ|まずは無料で最新AIに触れてみよう
Google AI Studioは、初心者でも簡単に使える最先端AIの実験場です。特に、最新のGemini 2.5 ProやFlashを無料で使えるのは、今しかない貴重な機会かもしれません。
今後のシリーズでは、Chat・Stream・Generate Mediaの各機能をさらに深掘りしてご紹介していきます。まずは気軽に触れてみてください。