意外と知られていないのですが、実はGoogleスプレッドシートではオリジナル関数を登録して使える「名前付き関数」という機能があります。
Googleスプレッドシートの「名前付き関数(Named Functions)」とは、自分で作成した数式に名前をつけて保存し、標準の関数と同じように呼び出して使える機能です。
よく使う計算や複雑な数式をオリジナルの関数として登録しておくと、同じシート内はもちろん、チームメンバー間でも簡単に再利用をすることができます。
この記事では、独自関数(名前付き関数)の登録手順から、編集・削除などの管理方法、および作成した関数を別のスプレッドシートへインポートして使用する手順までを解説します。
「名前付き関数」の登録手順
ステップ1:名前付き関数パネルを開く
- 上部メニューの [データ] をクリックします。
- [名前付き関数] を選択します。

ステップ2:「新しい関数を追加」を選択する
画面右側に表示される「名前付き関数」パネルの最下部にある [新しい関数を追加] をクリックします。

ステップ3:名前付き関数の詳細を入力する
関数名
作成するオリジナルの関数名を入力します。
- 自動で大文字化:小文字の半角英字は強制的に大文字になります。
- 使用できる文字・記号:半角英数字、全角英数字、日本語(漢字・ひらがな・カタカナ)、半角記号はアンダースコア(
_)のみ使用可能です。 - 標準関数と同名は不可:
SUMやAVERAGEなど、すでに存在する関数名は使用できません。 - セルアドレスと誤認される文字列は不可:
A1やAA11など、セルのアドレスと誤認するような文字列は使用することができません。 - 先頭文字の制限:数字から始まる名前や、
TRUE/FALSEなどの論理値は設定できません。
私は名前付き関数の関数名をつけるときは日本語にしています。
数式を使うときに、半角・全角の切り替えが必要なため多少手間もありますが、既存の関数との差別化、他の人と関数を共有した際に、関数をよく知らない人でもパッと見て分かりやすいなどのメリットもあります。
効率を重視する場合は向きませんが、可読性を重視したい場合などは関数名を日本語でつけてみるのも良いかもしれません。
関数の説明
関数の説明です。
関数のヒントの [概要] セクションに表示されます。
引数のプレースホルダ(省略可)
外側から渡す値を一時的に受け取るための「仮の名前(変数名)」を設定します。
設定をしておくと、関数を呼び出すとき、関数のヒントにその引数の名前が表示されて分かりやすくなります。
名前付き関数(Named Functions)は、「オプショナル(任意)の引数」を設定することはできません。
定義した引数はすべて必須となり、使用時に引数を省略するとエラーとなります。
生成AIを使って名前付き関数を作ることがあると思いますが、「引数を任意にしたら・・・」と平気で言ってくるので注意が必要です。
数式の定義
関数が実際に行う計算や処理の内容(計算式)を入力します。
「関数名」「関数の説明」「引数のプレースホルダ」「数式の定義」を入力したら一番下の「次へ」ボタンをクリックします。

ステップ4:関数のプレビューで内容確認と補足情報を入力する
関数のプレビューで、「関数名」「関数の説明」「数式の定義」が表示されます。

「引数のプレースホルダ」を設定している場合は、「引数の説明」と「引数の例」の入力欄が表示され設定ができます。
設定をすると関数のヒントに説明が表示されて分かりやすくなります。
最後に右下の「作成」ボタンをクリックすると名前付き関数の完成です。

作成した関数のヒントは以下のように表示されます。

「名前付き関数」の編集・コピーの作成・削除の手順
ステップ1:名前付き関数パネルを開く
- 上部メニューの [データ] をクリックします。
- [名前付き関数] を選択します。

ステップ2:関数横の3点リーダー(⋮)をクリックする
名前付き関数のパネルを開くと、作成した関数名と詳細情報が表示されます。
その右横に表示されている、縦の3点リーダー(⋮)をクリックします。

ステップ3:メニューから必要な操作を選択する
「編集」「コピーを作成」「削除」のメニューが表示されるため、必要な操作を選択します。
- 編集:作成した関数の設定を編集し直すことができます。
- コピーを作成:作成してある関数を基に、新しい関数を作成することができます。
- 削除:不要になった関数を削除します。

別のスプレッドシートから名前付き関数をインポートする手順
ステップ1:名前付き関数パネルを開く
- 上部メニューの [データ] をクリックします。
- [名前付き関数] を選択します。

ステップ2:「関数をインポート」を選択する
画面右側に表示される「名前付き関数」パネルの最下部にある [関数をインポート] をクリックします。

ステップ3:関数が登録されているスプレッドシートを選択する
ファイル選択画面が表示されるので、関数が登録されているスプレッドシートを選択して、一番下の「挿入」ボタンをクリックします。

ステップ4:表示された関数一覧から追加したい項目をチェックしてインポートする
関数の一覧が表示されるので、表示された関数一覧から追加したい項目をチェックして、一番下の「インポート」ボタンをクリックする。

インポートに成功したら、名前付き関数パネルにインポートした関数名と詳細情報が表示されます。

まとめ:名前付き関数を作ってスプレッドシート作業を効率化
Googleスプレッドシートで便利な「名前付き関数」の登録方法から管理・インポート手順まで解説しました。
- よく使う数式を「オリジナル関数」として保存し、いつでも呼び出せる
- 作成した名前付き関数は、編集・コピーの作成・削除が簡単に行える
- 別のスプレッドシートにも「関数をインポート」から一瞬で共有可能
名前付き関数を活用することで、数式の入力ミスを防げるだけでなく、シート全体の可読性も上がり、チーム全体の作業効率化にもつながります。
普段の業務で「この数式、毎回調べて打ち込んでいるな…」というものがあれば、ぜひこの機会に名前付き関数として登録してみてください!
